名古屋から行く科学館・動植物園・水族館・プラネタリウムガイド

蔦の渕

蔦の渕

この施設について

 蔦の渕(つたのふち)は、東栄町を国道473号線に沿って西から東に流れる大千瀬川にかかる、幅約70m、落差10mの滝。「奥三河のナイアガラ」とも呼ばれるジオスポットである。

 川の北側(左岸)にある「とうえい温泉花まつりの湯」の建物の裏手が大千瀬川で、進むと展望台が備えられており、そこから蔦の渕を間近に見ることができる。蔦の渕の滝頭は固い安山岩の柱状節理、滝壷は軟らかい黒色泥岩の地層(大野層)となっており、軟らかい泥岩が削られたことで滝となっている。
蔦の渕・花祭りの湯脇の入り口 蔦の渕・展望台からの景色

 一方、川の対岸(右岸)側にも駐車場があり、そこから下る道の途中に滝の全景が見られる場所がある。
蔦の渕・右岸駐車場 蔦の渕・途中の景色

 さらに、歩道を進むと渕の河原まで降りられ、河原をさかのぼると滝つぼ近くまで行くことができる。ただし、階段はそこそこ長く狭くかつ急である。降りた河原も一部浅く水が流れており、上流ゆえ河原の石は大きく足元はきわめて悪い。そのような場所を歩けるきちんとした服装で、できれば複数人で訪れることを強く推奨する。さらに、水量も多いため、決して本流に近づくことのないよう気を付けてほしい。マムシやダニなどへの備えは、ここに限らず山に入る時は当然気を付けたい。近隣ではヒルが出ている。
蔦の渕・階段 蔦の渕・河原

蔦の渕・河原側より

 なお、「とうえい温泉花まつりの湯」駐車場にある「ふれあい交流館」内のテナント「シルバーかあちゃんの店」で提供される五平餅は絶品なので賞味することを推奨する。
シルバーかあちゃんの店で提供される五平餅

安山岩の柱状節理

 「とうえい温泉花まつりの湯」前の国道473号線を西に行った最初の信号交差点「新橋北」を右折(北へ)すると、坂道になっている。最初のカーブを曲がって300mほど上ると、右に曲がるカーブに差し掛かる。このカーブの北側の斜面が全て安山岩の柱状節理となっている。
安山岩の柱状節理付近の道路 安山岩の柱状節理

 斜面を斜めに登っていく細道脇はその柱状節理がよくわかる。
安山岩の柱状節理

 なお、この道を10kmほど進むとプラネタリウムのあるスターフォレスト御園に至る。また、この道はカーブの先で見通しが悪いうえに思いのほか車通りが多いため、観察中は車に注意が必要である。

施 設 概 要

U R L https://www.toeinavi.jp/columns/detail/92/
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住  所 北設楽郡東栄町大字本郷字花田
電話番号 なし
開館時間 24時間営業
ただし、花まつりの湯裏の展望台に至る遊歩道は夜間施錠されている可能性がある
休 館 日 なし
アクセス JR東海 飯田線 東栄駅下車。町営バス「豊根東栄線」あるいは「東栄まちなか線」に乗車、「本郷」で下車し、徒歩20分。
ただし、地域アクセスバスのため、運行本数が少なく、休日はさらに本数が少なくなる。さらに、そこに至る飯田線もお世辞にも本数が多いとは言えない。行き帰りの行程をしっかり立てて来訪する必要がある。また、本郷停留所からの道が若干複雑なため、マップがあるとよい。
駐 車 場 無料駐車場あり。駐輪場なし。二輪車は普通車スペースに駐車。
入 場 料 無料
割引情報 なし(無料)
備  考

2025/08/30 update