あいち航空ミュージアム
この施設について
三菱航空機がMRJ(現在の呼称はMitsubishi SpaceJet)の最終組み立て工場が「県営」名古屋空港に建設され、またそれ以前から航空機関連の工場が集まっていたため、この愛知航空ミュージアムを拠点に「航空のフィールドミュージアム」を構築する目的で設置された。本来であれば、ここを中核にMRJ工場見学、空港施設バックグランド、自衛隊基地などのツアーの拠点となる構想だったが、MRJ計画の開発凍結によりはしごを外され、中途半端な立ち位置の施設となっている。
開館当初は実機がYS-11をはじめ数機しかなく、航空機の展示をミニチュア模型に頼り、シアターやシミュレータでお茶を濁すしかなかったが、現在では三菱重工業製を中心に6機が展示されている。
また、2022年11月26日から2023年4月9日まで、ブルーインパルス退役機T-4が開館5周年特別企画展として展示されている。
また、零戦52型実物大模型や、MRJのモックアップなども展示されている。
しかし、実機の数やスケールの点で岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の展示レベルには至っていない。ポータル博物館として開館したがゆえの宿命か。そのため、実機だけでなく、各種パーツを展示したり、展示機の点検ハッチを開いて内部を見せたり、平日には展示機内部のガイドツアーを行ったりといろいろ工夫をしている。
三菱スペースジェットの試験機が運用を外れた際は展示されるという記述もある。
この館の最大のメリットは、飛行場に隣接しているため、定期便や自衛隊機が発着する様子を間近で借景として観ることができることである。この館の建物屋上には滑走路を見渡せるデッキが設置され、開館中は、基本いつでも入って航空機を観ることができる。
1階には「“飛行”の教室」や「フライングボックス」などの映像展示、職業体験ということでフライトシミュレータ体験なども展示されている。フライトシミュレータは、入館時に受付で予約を受け付けている。2階はオリエンテーションシアターやサイエンスラボがある。
いずれにせよ、ポータルミュージアムとして設計されているので、航空機の展示スペースもあまりなく、さらにたくさんの航空機を展示することは不可能である。岐阜かかみがはら航空博物館のように、屋外展示するスペースもないため、今後、どうやって発展させていくかが課題であろう。
施 設 概 要
U R L | https://aichi-mof.com/ 外部サイトにリダイレクトされます |
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住 所 | 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場(県営名古屋空港内) |
電話番号 | 0568-39-0283 |
開館時間 | 9:30~17:00(ただし入館は16:30まで) |
休 館 日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、8月は無休 |
アクセス |
名古屋駅前・栄より あおい交通 (県営)名古屋空港または勝川駅前行 あいち航空ミュージアム下車 JR東海 中央西線・勝川駅より あおい交通 エアポートウォーク北または豊山幸田行 エアポートウォーク北下車 名古屋駅名鉄バスセンターより 名鉄県営名古屋空港行直行バス (運休中) 名鉄 犬山線 西春駅より 名鉄バス 名古屋空港行 エアポートウォークまたは名古屋空港下車 ※中部国際空港・セントレアとは異なるので注意 ※名古屋空港(ターミナル)とエアポートウォーク間は800m程離れています。 |
駐 車 場 |
専用駐車場はないので、隣接する商業施設エアポートウォークの駐車場を利用。無料。 エアポートウォーク滑走路側(東側)に駐輪場あり。 二輪車も駐輪場に駐車できそうだが、明確な許可・指示はないため、自動車駐車場に駐車するのが無難。 |
入 場 料 |
大人:1,000円、高大生:800円、小中学生:500円、未就学児無料 ※2021年4月1日~2023年3月31日まで個人入館料が以下の額に割引。 大人:800円、高大生:640円、小中学生:400円、未就学児無料 |
割引情報 |
障碍者割引、団体割引 MRJミュージアム(休館中)、トヨタ産業技術記念館、トヨタ博物館、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館とのセット券あり |
備 考 |
2022/12/29 update