名古屋から行く科学館・動植物園・水族館・プラネタリウムガイド

とよはしプラネタリウム

とよはしプラネタリウム・地下資源館屋上から

とよはしプラネタリウム・遠景  とよはしプラネタリウム・入口付近から

この施設について

 プラネタリウムをもつ豊橋市視聴覚教育センターと、豊橋市地下資源館からなる。建物がつながっており一体運営されているからか、近年は「とよはしプラネタリウム」という総称名が使われているようである。

【豊橋市視聴覚教育センター】
 駐車場入ってすぐの建物。2024年、豊橋が舞台の「負けヒロインが多すぎる!」(雨森たきび氏によるライトノベル。イラストはいみぎむる氏)がJR東海とコラボしてスタンプラリーなどを行った際のチェックポイントの一つとなったため、入口では登場人物の八奈見杏菜のポップやサイン本などが展示してある。
とよはしプラネタリウム・八奈見杏菜のポップ  とよはしプラネタリウム・サイン本

 入ってすぐに受付と、プラネタリウム券売機がある。基本的には券売機で発券した後、希望する回の時間指定券を窓口で受け取る。

 1階フロアには、いくつかの科学に関する展示がある。壁面に沿って常設の展示物があり、中央空間は、休日などにミニワークショップやイベントが行われる。
とよはしプラネタリウム・1階フロア  とよはしプラネタリウム・1階フロア

 また1階の一角には、ノーベル物理学賞受賞者小柴昌俊さんの業績と、小柴氏のような科学者をめざす子供のために作られた小柴記念賞の案内、カミオカンデの光電子倍増管などが展示されている「小柴記念賞コーナー」がある。
とよはしプラネタリウム・小柴記念賞コーナー

 つきあたりには240名収容のホールがあり、イベントや実験ショーに使われている。

 2階フロアは、プラネタリウムとその集合スペース。プラネタリウムに関しては別項で。奥には実験室があるようだが、通常は開放されていないようである。


【豊橋市地下資源館】
 2個の円筒形の建物がつながった独特の構造を持った建物。視聴覚教育センター展示フロアからいったん外に出て降りたところにある。子どもたちに地下資源の理解と関心を深めるために設置された施設で、三重県紀州鉱山の坑道の様子を再現しており、地下資源館に至る階段が鉱山を模したものになっている。
とよはしプラネタリウム・地下資源館階段  とよはしプラネタリウム・地下資源館階段

 床に映し出される元素記号がおしゃれ。
とよはしプラネタリウム・地下資源館床  とよはしプラネタリウム・掘削する人

 降りてすぐが1階展示室で、紀州鉱山の様子や各種地下資源に関する解説や、鉱物に関する展示が行われている。
とよはしプラネタリウム・地下資源館1F  とよはしプラネタリウム・地下資源館1Fワークショップスペース

 その下地下1階では地下資源やエネルギーなどに関する展示が行われている。開設から結構な年月を経ているため、老朽化や内容の古さは否めないが、少しずつ手を加えて更新作業が行われている。

とよはしプラネタリウム・地下資源館地下1F

 施設全体を通してみると、展示物が古かったり、数が少なかったり、設置スペースがなかったりする。(地下資源館などは、設置当初はすばらしい贅を尽くした展示だったはずである) そのため近年、週末や祝日、長期休業中などに他では体験できないようなイベントや展示会、演示などが目白押しとなっており、所員さんの企画力でそれを克服している。

プラネタリウム

とよはしプラネタリウム・プラネタリウム全景

とよはしプラネタリウム・バーチャリウムⅡ

とよはしプラネタリウム・操作卓

  プラネタリウム諸元
光 学 投 影 機 五藤光学研究所製 PANDORA
デジタル投影機 五藤光学研究所製 バーチャリウムⅡ
ドーム諸元 ドーム径15m、水平、座席165席、一方向配置
※座席数はプレミアムシート設置前の数。正式発表は見当たらないが、この数より10席ほど少なくなっているはずである。
設 置 年 2011年11月5日
上映時間 平  日:15:00~
土日祝日:10:30~、13:00~、14:30~、15:30~
備  考 光学+デジタルでパンドラ・ハイブリッドというシステムとなっている。

 休日は、3回がドーム番組のみで、星空の解説はない。最終回のみ「ちょっと星空見てみりん」と称してオートプログラムによる星空解説+星座解説番組が放映される。以前はプラネタリウム番組投影時はプラネタリウムは稼働しなかったのだが、2024年7月23日現在の投影では、3分ほどのオートパイロット番組が上映されるようになっていた。月に2階、第2・第4土曜日のみ学芸員による生解説が聞ける「ちょっと星空見てみりん」が上演される。

 平日は生解説+ドーム番組。(ただし、解説員さんの都合でオートプログラムとなる可能性あり)

 さて、現在のプラネタリウム投影システムは3代目である。

 初代は1974年10月9日~1989年の稼働で、五藤光学研究所製 GM-15-AT(GM-15で回転架台および自動演出装置付きの形式)。本機は視聴覚教育センターの1階フロアに保存展示されており、モーターなどは稼働可能なようである。なお、設置当時の写真から、この機器の時代の座席配置は円周配置だったようである。そのせいか、一方向配置になっても傾斜スクリーンになっていないのはこれに起因するのであろう。また、当時は学校の教員が番組を作成していたようである。

豊橋プラネタリウム・GM-15-AT

 2024年7月には、開館50周年を記念してGM-15のマニュアルも展示されていた。
 豊橋プラネタリウム・GM-15-AT 豊橋プラネタリウム・GM-15-AT 豊橋プラネタリウム・GM-15マニュアルなど

 2代目は1990年4月7日~2011年の稼働で、コニカミノルタプラネタリウム製 Infiniumβが使用されていた。設置当時の写真から、この機器から座席配置が一方向になったようである。実機の展示はなく、機器自体保存されていないのではないかと推測する。しかし、2024年7月の開館50周年記念展示で、パーツの一部が展示されていた。また、2000年当時使われていた映像コンテンツのスライドも展示されていた。
豊橋プラネタリウム・ Infiniumβ光源部分  豊橋プラネタリウム・ 映写スライド

 現在稼働中の3代目は2011年11月5日からの運用。

 2023年11月1日から一部座席を本革仕様でふかふかな座り心地の「プレミアムシート」3席に交換、また投影機前には約4畳の広さで寝転がれる「お座敷シート」1席が設けられた。これらの座席には観覧料の他特別席料金が必要である。プラネタリウム券売機で券を購入し、窓口で時間指定整理券を受け取る際申し出ると、席が空いていれば受付で料金を支払い特別指定席券を購入できる(プラネタリウム観覧券とは別に購入することになります)。1席or1区画700円。
豊橋プラネタリウム・ プレミアムシート  豊橋プラネタリウム・ お座席シート
  ※プレミアムシートの写真は、赤いカバーがかかっており、オットマン付きの本革シートはこの下にある。

施 設 概 要

U R L http://www.toyohaku.gr.jp/chika/index.html
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住  所 愛知県豊橋市大岩町字火打坂19-16
電話番号 0532-41-3330
開館時間 9:00~16:30
休 館 日 月曜日(ただし祝休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
アクセス JR東海・東海道本線 二川駅北口より徒歩12分
駐 車 場 無料駐車場あり。
駐輪場あり。(視聴覚教育センター東・駐車場奥)
二輪車は普通車スペースに駐車するのが無難。
入 場 料 大人:300円、中学生以下:100円  プラネタリウム鑑賞のみ有料。
幼児は保護者1名につき1名無料(東三河在住の幼児は何人でも無料)
プレミアムシートは1席につき、ごろ寝シートは1団体(親子4名ほどが可能とある)につき、それぞれ700円。
特別席券は窓口で購入。
割引情報 障碍者・ほの国パスポートをもつ小中学生は無料。
豊橋市内在住で、ご観覧いただく年内に70歳以上となる方は100円に
備  考 道路から入口の場所が少しわかりづらいです。
(しっかりした看板はありますが、下の道路からは建物が見えないので)
Free Wi-fi完備。パスワード処理はされていない。

2025/04/13 update