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東栄町立博物館

東栄町立博物館

この施設について

 1969年4月1日に開館し、2001年時点で約2,500点の資料を収蔵しているwikipedia

 通常は施錠されており、平日は館の奥にある東栄グリーンハウス、土日祝日は入り口近くにある花祭会館で入場受付をすることになっている。
東栄グリーンハウス 花祭会館
東栄グリーンハウス(左)と花祭会館(右)

 入り口には受付があり、以前はここで入館受付をしていたのかもしれない。
東栄町立博物館・受付跡

 1階は左手に東栄町の化石として、近隣で採取された化石や岩石が地質時代の説明とともに順を追って展示されている。
東栄町立博物館・東栄町の化石

 その奥には剥製や昆虫標本、植物標本など動植物関連の資料が展示されている部屋がある。
東栄町立博物館・東栄町の生物

 中央には、岩石のスライドを顕微鏡で見るコーナーがあり、多数の顕微鏡が並んでいる。
東栄町立博物館・1階右手展示

 右手には大型動物のはく製、そして右手奥は片桐義一氏が寄贈した柴石峠産の化石が展示してある。
東栄町立博物館・1階右手展示 東栄町立博物館・柴石峠産の化石

 2階には、郷土史家の馬場強が寄贈した化石約1000点が展示されている 東栄町立博物館・2階展示

 筆者は地学は専門外のため、ここにある展示の重要性や貴重性に言及することはできないが、配置に何を見せたいのかが伝わってこない。おそらく、開館から昭和の終わりごろまでは展示品の収蔵が続き、解説もアップデートがされていたように見える。しかし、アップデートがそこで止まり、新たな知見が加わっていないように見受けられる。また、収蔵品のメンテナンスも手が回っておらず、化石に設置されている拡大鏡の多くが対象物からずれていたり、液浸標本のホルマリンが蒸発し、標本がむき出しになっていたりしている。メンテナンスより優先させる事項があるのはわかるが、学芸員か地学愛好家などに収蔵品の管理を委託するなどできるといいと思う。幸い、化石などは経年劣化がないので、余裕ができたときに行えばよいのだが。
東栄町立博物館・展示パネル 東栄町立博物館・ずれた拡大鏡

 この館の入場券は、隣接する東栄町民芸館との共通券となっている。民芸館も、博物館同様、係員さんに開錠してもらわないと入場できない。
東栄町民芸館
 中は、昭和30年代あたりまでに使われた民具などが展示されている。興味があればのぞいてみるのも一興かと。
東栄町民芸館・収蔵品 東栄町民芸館・収蔵品

 また、近くに「蔦の淵」や「安山岩の柱状節理」があるので訪れるとよいだろう。

施 設 概 要

U R L https://www.town.toei.aichi.jp/1296.htm
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住  所 北設楽郡東栄町大字本郷字大森1
電話番号 0536-76-1266(東栄グリーンハウス)
開館時間 9:00~16:30
休 館 日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
アクセス JR東海 飯田線 東栄駅下車。町営バス「豊根東栄線」あるいは「東栄まちなか線」に乗車、「本郷」で下車し、徒歩10分。
ただし、地域アクセスバスのため、運行本数が少なく、休日はさらに本数が少なくなる。さらに、そこに至る飯田線もお世辞にも本数が多いとは言えない。行き帰りの行程をしっかり立てて来訪する必要がある。また、本郷停留所からの道が若干複雑なため、マップがあるとよい。
駐 車 場 無料駐車場あり。駐輪場なし。二輪車は普通車スペースに駐車。
入 場 料 330円
割引情報 記載なし
備  考 入館券は博物館・民芸館共通となっている。

2025/08/28 update