名古屋から行く科学館・動植物園・水族館・プラネタリウムガイド

大滝鍾乳洞

大滝鍾乳洞内部

大滝鍾乳洞入口

この施設について

 郡上市八幡町にある鍾乳洞。1969年に発見され、1970年に観光用として開業。全長は約2000mであり、うち約700mが観光用として一般公開されている。

 この鍾乳洞の入り口はかなり高い場所にあるため、木製ケーブルカーで移動する。ケーブルカーは完全複線のため、途中の交差施設はなく、それぞれの車両専用の軌道となっている。ケーブルカーは随時運転のため、ある程度の乗客がそろえば出発する。これが、ある意味洞内に入る客の数をコントロールする装置にもなっているので、洞内はそれほど混雑することはない。
大滝鍾乳洞・ケーブルカー乗り場 大滝鍾乳洞・ケーブルカー

 ケーブルカーを降りると入り口である。夏場であれば、この時点で内部の冷気が漂ってくる。洞内の温度計によれば訪問時12℃を指していた。
大滝鍾乳洞・入口 大滝鍾乳洞・温度計

 内部には見事な鍾乳石が並ぶ。お約束のようにそれぞれの鍾乳石に名前がついている。時には頭がぶつかりそうな低い場所もあるが、おおむねは普通に通行できる。内部照明も十分明るく、老衰のある場所も丁寧にすのこが敷いてあるため、通常の靴で十分ではあるものの、滑りやすい靴やハイヒール、草履などは推奨できない。滴下するしずくの対策も行われているが、完全ではないので、しずくで多少濡れてもいい服装で行くべきである。もちろん、鍾乳洞なので、細い階段の上り下りがあるため、足の不自由な方は困難な見学場所である。
大滝鍾乳洞・内部 大滝鍾乳洞・内部 大滝鍾乳洞・内部

大滝鍾乳洞・内部 大滝鍾乳洞・内部

 最深部にはこの鍾乳洞の名の由来になった高さ約30mの地底滝がある。
大滝鍾乳洞・滝

 出口はケーブルカー降り場の斜め下方になる。ここからは徒歩で降りることになる。 大滝鍾乳洞・出口 大滝鍾乳洞・帰路

 見学所要時間は公式には30分とある。それでは間が持たないため、ニジマスの釣り堀が用意されている。専用の竿を使い、糸が切れるまで釣り放題(ということは切れやすい)。無料の魚焼きコーナーがあり、釣れたての魚を各自で焼いて食べることができる。(塩、箸、皿は有料)
大滝鍾乳洞・ニジマス池

 また、飲食店から離れているため古代焼きという石板焼肉料理や、季節によっては流しそうめん(食べ放題)を楽しむことができる。なお、ここの流しそうめんの水だけでなく、トイレの水に至るまでここの湧水を利用しているそうである。

 ここら一帯は石灰岩地帯のようで、この大滝鍾乳洞だけでなく、縄文洞や美山鍾乳洞、郡上鍾乳洞と多くの鍾乳洞がある(縄文洞は後述)。

縄文洞

 大滝鍾乳洞から1kmほど下りたところにある鍾乳洞。全長800mの枝分かれが多い鍾乳洞である。1970年に洞窟内で縄文土器や弥生土器、人骨などが見つかり、縄文時代から弥生時代にかけて住居として利用されていたと考えられることから、縄文洞と呼ばれる。なお、縄文洞の営業は大滝鍾乳洞の営業日とはリンクしていないため、訪れる場合はネット等で要確認。
縄文洞受付 縄文洞入口

 鍾乳洞をはしごする観光客は多くないと思われるため、ここと大滝鍾乳洞を比べれば規模的にも付帯施設的にも確実に大滝鍾乳洞に軍配が上がる。よって、縄文洞は観光鍾乳洞にもかかわらず、内部照明を消し、真っ暗闇の中を懐中電灯の明かりを頼りに回るという「縄文洞ミステリーツアー」というのを行っている。懐中電灯は受付で一人1つ無料で貸し出される。
縄文洞で貸し出される懐中電灯

 内部は大滝鍾乳洞には及ばないが、立派な鍾乳洞である。中のルートも整備されている。ただ、懐中電灯の明かりだけが頼りなので、天井に頭をぶつけることがありえる。
縄文洞 縄文洞

 縄文人が暮らしていたということで、ところどころに縄文人のレプリカが置かれている。
縄文洞 縄文洞 縄文洞・縄文人レプリカ

 また、照明がなく、人影もまばらのため、出口付近でコウモリが集団でぶら下がっているところもある。(中央の黒いしみがコウモリ100匹ほどの集団)
縄文洞・コウモリ集団

 出口は大滝鍾乳洞と同じく、入口の上方に明いている。
縄文洞・出口

施 設 概 要

U R L http://www.ootakicave.com/
外部サイトにリダイレクトされます
住  所 岐阜県郡上市八幡町安久田2298
電話番号 0575-67-1331
開館時間 8:30~17:00(ケーブルカー運転時間)
休 館 日 パンフレットやウェブページは明確な記載がない。
ウェブページ上にある営業日の記載を確認のこと。
アクセス 直近の公共交通機関は長良川鉄道郡上八幡駅だが、そこからの公共交通機関がないため、事実上、自家用車のみということになる。
駐 車 場 無料駐車場あり。
駐輪場なし。空きスペースに駐輪か?
二輪車は駐車場の鍾乳洞入口寄りにスペースはあるが、地面に石灰記述のみなので分かりづらい。また、未舗装の場合もあるためスタンド補強板があるといいかもしれない。
入 場 料 大人:1,000円、中学・高校生:800円、5歳以上小学生まで:500円
また、食事とセットになった割引入場券や縄文洞とのセット割引券もある。これに関しては各種割引は利用不可。
割引情報 団体割引、JAF割引
Web上の割引チケット(外部サイトにリダイレクトされます)をプリントアウトまたは画面表示し提示すると入場料のみ15%割引
また、じゃらんやコンビニで購入することもできるようである。詳しくはウエブページ参照。
備  考  各所に案内看板があるため迷うことはない。国道156号線からのアクセスはレストラン大滝苑から登る県道328号線のルートは道が細く、離合が多少困難なので、もりした釣具店から登る大規模林道の方が楽。

 縄文洞ミステリーツアーは原則として土曜日、日曜日、祝日及び夏休み期間中に開催。
 縄文洞入場料は中学生以上500円、5歳以上小学生まで250円(団体割引なし)
 縄文洞ミステリーツアー開催時間は9:00~16:00

2025/08/22update