名古屋から行く科学館・動植物園・水族館・プラネタリウムガイド

日本モンキーセンター

  

この施設について

 サル専門の動物園であり、生きた霊長類の展示施設としては世界最大の規模を誇るそうだ。

 入園ゲート(駐車場側)をくぐると、正面にビジターセンターがある。

中は、サルに関する解説、多数のサルのはく製、サルの骨格標本、猿人などの複製化石の展示、土産物コーナーなどがある。

    

 入園ゲートから見て右(南)へ順路が設けてある。アフリカ館、アジア館と続く。小規模の展示ケージがアパートのように並んでいる。
  
キタタラポアンとバーバリーマカク

 この一帯は高台にあるため、一宮方面が一望できる。逆に、アップダウンが結構きついので、ベビーカーや車椅子での見学は結構骨が折れそう。


 さらに進むと、ワオキツネザルを間近に見ることができるWaoランドがある。ワオキツネザルが放し飼いにされたケージの中に入り、間近にワオキツネザルを観ることができる。
  
 ただし、Waoランドは開放時間が決まっている。平日11:00~12:00(入場は11:55まで)と13:30~14:30(入場は14:25まで)、土日・祝日は11:00~12:00(入場は11:55まで)と13:30~15:00(入場は14:55まで)となっているのでここを訪れたい場合は時間に注意。
 Waoランド入口にサルスベリが植えてあるのはご愛敬か。


 Waoランドを過ぎると、アフリカセンター、そして最奥部に夜行性サルの展示施設がある。


  

 ここから戻りのコースとなり、南米館、マダガスカル館を経てビジターセンターに戻る。南米館では「おでかけタマリン」と称して、室内展示室と屋外のおりを渡り廊下でつないで行き来や屋外での様子を観察できるようになっている。
  

 今度は逆方面を回る。アヌビスヒヒが多数飼育されているヒヒの城、ヤクシマザルが多数飼育され冬に焚火に当たる様子が見られるモンキーバレイに続く。ヒヒの城やモンキーバレイではエサを与えることができる。
  

 次は、リスザルが放し飼いになっているケージの中に入ってリスザルを直接見るリスザルの島。リスザルの島も開放時間が決まっており、全日11:00~12:00、13:00~14:00となっている。
  

 ビックループ&エコドームと称した巨大建造物でフクロテナガザルが遊ぶ様子が観察できたり、ギボンハウスというテナガザル類が飼育されている施設があり、反対側には建設中の新アフリカ館の建物が見える。
  

 ここで日本モンキーセンターの最北部に達する。ここは、今では日本モンキーセンターの奥となっているが、日本モンキーセンターの施設としての歴史が垣間見ることができる場所である。今では最奥となり、食堂が入っているこの建物は、日本初の跨座式モノレールとして1962年3月21日に開業した名鉄モンキーパークモノレール線動物園駅である。2008年12月28日付けで廃止され、改札口は荷物置き場になっているが、かろうじて出札口跡が確認できる。かつては、ここが一番にぎわった場所である。
  
 食堂のテラスから下を見ると、かろうじて静態展示車両を見ることができる。先頭車のMRM101号車と中間車のMRM201号車が開業当時の塗装に戻されて動物園駅で2009年3月19日より保存・展示されているが、外観のみの公開で駅舎・プラットホーム・車内に立ち入ることはできない(wikipedia)。犬山モンキーパーク側からは全体が見えるはずである。
  
 しかし、保存状況から言うと、岐阜県可児市にある温泉施設「湯の華アイランド」駐車場に展示されているMRM103号車は中に入って見学することもでき、保存状態も良い。
    
資料:湯の華アイランドに保存されているMRM103。2015年2月1日撮影)

 食堂の左手を見ると、廃施設が。これはかつて、日本モンキーセンターと日本モンキーパークとを連絡するゴンドラ「スカイダンボ」の動物園側駅である。すでにレールは撤去されている。
  
 現在、日本モンキーセンターは、1956年に名古屋鉄道が設立した公益財団法人日本モンキーセンターが運営している。1980年までは「ラインパーク」の名称が使われたので、ある程度の年齢以上の方には「犬山ラインパーク」という名称の方がしっくりくるかもしれない。2014年までは日本モンキーパークの動物園部門として運営されていた。2014年に入園料が分離化され、動物園部門は「日本モンキーセンター」、アミューズメント部門は「日本モンキーパーク」と名称が明確化された。そのため、共通券を持っていない場合、日本モンキーセンターと日本モンキーパークは自由に行き来することができなくなった。また、営業が分離されたことで、休園日もそれぞれ独立しており、片方しか営業していない日も存在するようになった。そのため、日本モンキーセンターと日本モンキーパークの間には関所が設けられ、入場券を持っていないと行き来できない。また、日本モンキーセンターの銘板の上にあった日本モンキーパークの銘板も撤去されている。
  

施 設 概 要

U R L https://www.j-monkey.jp/
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住  所 愛知県犬山市犬山官林26番地
電話番号 0568-61-2327
開館時間 3月~10月 10:00~17:00
11月~2月 10:00~16:00
休 館 日 火曜日、12月~9月は水曜も休館
7、9、1、2月に集中休園日あり
夏休みなどは休館日でも営業する場合もあるため、ウェブページで確認のこと。
アクセス 名鉄犬山線・小牧線・広見線 犬山駅東口より徒歩20分
または犬山駅東口より岐阜バスリトルワールド・モンキーパーク線でモンキーパーク下車
駐 車 場 有料駐車場あり。1,000円/回
自転車、二輪車無料。駐車場に関しては駐車場係員の指示に従ってください。
入 場 料 高校生以上:800円、小中学生:400円、3歳以上の幼児:300円
注意:日本モンキーパークとは切り離されているので、日本モンキーパーク入場の際は別料金が発生する。共通入場券はある。
割引情報 障碍者割引
備  考 日本モンキーパークとは営業が切り離されているため、開園日が一致しない場合がある。
駐車場に関しては日本モンキーパークと共通運用となっています。

2022/08/27 update