御母衣ダム
この施設について
御母衣と書いて「みぼろ」と読む。御母衣ダムの2.5kmほど下流の地名が御母衣であり、1930(昭和5)年の地形図「白山」では、郵便局を構えた集落が記載されている。ネットによれば、「昔あった御母衣池という泥池からきています。濁った池の泥をミドロといい、これがなまり村名になったといいます。」(サイト「飛騨美濃山語り」(外部サイトにリダイレクトされます)を参照しました。)
高度経済成長時の電源不足解消のため、この地もその候補になった。当初は重力式のダムを予定したが、断層があったりして地質が脆弱なため、ロックフィルに計画が変更された。100mを超えるロックフィルダム建設は初めてのことであり、またここ一帯は、稲作ができる土地が少ないなかで、かろうじて稲作ができる地帯だったこともあり水没補償交渉も難航したが、なんとか完成にこぎつけた。
ダム本体から300mほど上流のトンネルの切れ目の御母衣湖沿いに駐車帯があり、御母衣ダムサイドパークとなっている。ここに車を停めてダムの上流側の展望を楽しんだり、ダム上を散策することができる。国道156号線は、白川郷、そして富山に抜ける道なので、それなりの交通量があるので、注意が必要である。
逆に、ダム本体から荘川村に下った国道156号線沿いに「MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館」があり、ダムに関する展示や映像展示がおこなわれている。ダム直下から少し離れているため、ダム本体の壮大さが少しそがれている感がある。
駐車場わきには発電用の水車、が展示されている
電力館内部には、当然のようにダム概要の説明や、ダム解説のビデオシアター、そしてダムを望む展望室などがある。また、別棟では荘川桜(後述)の紹介が行われている。
ダムサイド―パークから上流におおむね10kmくらい進んだ御母衣湖湖畔には、ダムによって水没する白川郷中野村光輪寺にあった樹齢400年以上に及ぶアズマヒガンザクラの大木2本が移植され、「荘川桜」として保存されている。荘川桜の手前には、その二世が植えられ、これも大きく育ってきている。荘川桜がある場所は駐車場も整備され、車を停めて鑑賞することができるが、桜のシーズンには多数の観光客が来るようである。
荘川桜
荘川桜のある湖畔から上流を望む
河川名 | 庄川水系庄川 |
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形 式 | ロックフィルダム |
ゲート | ローラーゲート×1門 ドラムゲート×1門 |
堤 高 | 131m |
提頂長 | 405m |
総貯水量 | 3億7,000万m3 |
本体着工/完成年 | 1957年着工/1960年完成 |
備 考 |
施 設 概 要
U R L | https://www.jpower.co.jp/damcard/miboro.html 外部サイトにリダイレクトされます |
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住 所 | 岐阜県大野郡白川村牧140-1 |
電話番号 | 05769-5-2012 |
開館時間 | 9:00~16:00(入館受付時間) |
休 館 日 |
水曜日(但しGW・夏休み・10月10日~11月10日は原則無休) 冬期休館期間:12月16日~3月14日 |
アクセス |
JR東海高山駅東口 濃飛バスセンターより濃飛バス 牧行 に乗車 あるいは、 白川郷まで高速バスを利用、上記バスを白川郷萩町より乗車 牧バス停より徒歩700m ただし、閑散路線のため、本数が少ないため、自家用車での来訪を強く推奨。 |
駐 車 場 |
無料駐車場あり。 駐輪場は見当たらないので空きスペースに駐輪。 二輪車は普通車スペースに駐車。 |
入 場 料 | 無料 |
割引情報 | (無料) |
備 考 |
ダム本体は24時間見学可能なため、ここに記載した住所・電話番号・営業時間などは「MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館」のデータを記載しました。 ダムカードはこのダムサイドパークで配布。 |
2021/11/03 update