丸山ダム・新丸山ダム
この施設について
岐阜県可児郡御嵩町と岐阜県加茂郡八百津町境界を流れる木曽川にある、日本初の高さ100メートル級重力式コンクリートダム(wikipedia>。ダム湖は「丸山蘇水湖」。洪水調節と水力発電を目的に建設された。
洪水調節機能や発電能力の強化に加え、流水の正常な機能の維持を目的として、丸山ダムの下流約47.5mの場所に、高さを20.2mかさ上げし、堤体の一部が丸山ダムに重なった形で設計された新丸山ダムの建設が2021年(注:新丸山ダム本体建設第1期工事着手の年を建設開始年としました)に始まった。ダム本体工事はダムを左右に分けて建設する。左岸より開始し、左岸川ダム完成後は左岸部のダム施設を使用しながら右岸部工事を行う。ダム本体の完成後、旧丸山ダムはゲート下端より上の堤体が撤去され、ダム湖に沈む。
ダムは、杉浦千畝記念館から少し降りたところにある丸山ダム管理支所から見学できる。(本項トップ写真・上)
以前あった展望台は、工事の進捗に合わせ廃止となった。その代替として、ダム下流に「丸山ダム展望台・まるっとテラス」が設置された。ここから工事の進捗状況が一望できる。(本項トップ写真・下)
ただし、アクセス道路は舗装はされているが、車の離合が困難な場所が続くため注意が必要。アクセスは、八百津町中心部から案内に従って八百津大橋を渡り左折、さらに蘇水峡橋を渡る。この橋は、丸山ダム建設工事線として敷設された丸山水力発電所工事用専用鉄道の木曽川橋梁を、廃線後に一般道用に改修・転用した橋である。この鉄道は、名鉄八百津駅(廃止)まで続いていたそうだ。
橋を渡ると通称「蘇水峡隧道」に入る。この隧道には扁額はなく、関西電力章がついているだけである。この隧道は内部で二股に分かれており、入って直進すると丸山ダム、分岐を戻る方向には発電所があり、発電所建設資材も運んだようである。展望台は、資材の積み下ろしスペースだったところを活用しているようである。
丸山ダム、新丸山ダムのダムカード、および丸山ダムのダム印は、さきの「丸山ダム管理支所」で配布されている。ただし、新丸山ダムのダム印は、八百津町中心部近く、国道418号沿いにある「新丸山ダム工事事務所」で配布されているので注意が必要である。
新丸山ダム完成時には、当然、その分水位が上がる。ダム湖右岸側にあった国道418号線は、ダム建設とは関係なく長らく通行不能となっており、国道指定はなされているが事実上の廃道状態となっている。新丸山ダム建設に伴い、不通区間がダム湖によって水没する予定で、そもそも車がすれ違えないほどの道だったためバイパスが建設されつつある。途中にある新旅足橋は、川の水面まで200mという非常に高い場所に橋がかけられており、バンジー施設がもうけられているようである。
また、丸山ダムのダムカレーは、八百津大橋の近くにある「喫茶・軽食 れもん」で提供されている。ダムカレーを注文すると、まずレモン酢が提供される。
レモン酢のあとに、本命のダムカレーが登場する。このダムカレーはトマトを抜くと放流される仕様となっている。
(2024年7月29日実食。1,100円)
また、八百津町中央公民館内にある「food & drink nanten」でもダムカレーが提供されている。
(2019年7月13日撮影。ダムカレーのトッピング内容・仕様は、その後変更となっている可能性があります。)
れもん、food & drink nantenとも、ダムカレーカードを配布している。
河川名 | 木曽川水系木曽川 |
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形 式 | 重力式コンクリートダム |
ゲート | ローラーゲート×5門 |
堤 高 | 98.2m |
提頂長 | 260m |
総貯水量 | 7,952万m3 |
本体着工/完成年 | 1943年着工/1956年完成 |
備 考 |
河川名 | 木曽川水系木曽川 |
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形 式 | 重力式コンクリートダム |
ゲート | ラジアルゲート×9門 高圧ラジアルゲート×8門 |
堤 高 | 118.4m |
提頂長 | 340.6m |
総貯水量 | 11,350万m3 |
本体着工/完成年 | 2021年着工/2029年完成 |
備 考 | 新丸山ダム本体建設第1期工事着手年を着工年としました |
施 設 概 要
U R L | https://www.cbr.mlit.go.jp/maruyama/ 外部サイトにリダイレクトされます |
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住 所 | 岐阜県加茂郡八百津町八百津1276-2(丸山ダム管理支所) |
電話番号 |
0574-43-1108(丸山ダム管理支所) 0574-43-2780(新丸山ダム工事事務所) |
開館時間 |
7:30~19:00(丸山ダム管理支所) 9:00~17:00(新丸山ダム工事事務所) |
休 館 日 | なし(丸山ダム管理支所) 平日のみ(新丸山ダム工事事務所) |
アクセス |
丸山ダム管理支所 名鉄広見線明智駅よりYAOバス八百津町ファミリーセンター前行に乗り換え、八百津町ファミリーセンター前下車。 八百津町ファミリーセンター前より ①無料観光シャトルタクシー乗車、杉原千畝記念館下車、徒歩15分。 ただし、無料観光シャトルタクシーは土日・祝日限定運行。 ②西部やおまるに乗車、人道の丘南下車徒歩5分。 ただし、西部やおまるは土日祝日および年末年始運休。 新丸山ダム工事事務所 名鉄広見線明智駅よりYAOバス八百津町ファミリーセンター前行に乗り換え、八百津町ファミリーセンター前下車、徒歩5分。 新展望台 公共交通機関はない。基本的に自家用車での訪問となる。 ※新展望台付近の道路は極めて細く、ダム工事による通行止めもあり、そもそも、路上にカモシカが出没する(筆者目撃)ような場所なので、徒歩によるアクセスは強く非推奨。また、コミュニティバスゆえ、本数も限られるため、自家用車での来訪を強く推奨する。 |
駐 車 場 |
無料駐車場あり。 駐輪場は見当たらない。 二輪車は普通車スペースに駐車。 |
入 場 料 | 無料 |
割引情報 | (無料) |
備 考 | 住所は丸山ダム管理支所を記載しましたが、ダム本体は八百津町・御嵩町にまたがります。 |
2024/08/17 update