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浜岡原子力館

浜岡原子力館

この施設について

 浜岡原子力発電所の敷地内にある施設で、原子力発電のしくみや発電施設、廃棄物の処理など原子力発電所に関することを紹介する施設。
 ちなみに、浜岡原子力発電所には1号機から5号機まで5つの発電設備があるが、1号機と2号機は2009年1月に運転を終了し、廃炉に向けて作業中である。4号機、5号機は、東日本大震災により、政府の要請を受けて2011年5月に運転を停止し、現在に至る。ちょうどその頃定期検査から停止したままであった3号機も、運転再開が見送るられているため、2024年8月現在、浜岡原子力発電所の原子炉は全て停止中である。なお、3号機・4号機は原子炉設置変更許可申請をし、審査中である。

 内部は1階が展示ゾーンとなっており、7エリアと「ゆうゆうシアター」という名のオムニマックスシアターがある。

 Aゾーン「アトリウム」は入口広場、Bゾーン「ギャラリー」は、地域の方の作品の展示が行われており、発電とは関係ない。Cゾーン「どうなる?地球・エネルギー!」で日本のエネルギー問題を提起する。

 Dゾーン「原子力発電のしくみ」で、原子力発電所についての解説が始まる。
 原子炉の実物大模型や、燃料棒(当然ダミー)の展示
浜岡原子力館・原子炉模型 浜岡原子力館・燃料棒

 浜岡原子力発電所3号機の30分の1模型
浜岡原子力館・3号機模型 浜岡原子力館・3号機模型

 原子力発電所実物大制御盤や、原子力発電所を支える基礎部分の構造など、浜岡原子力発電所に関する解説が凝縮している。
浜岡原子力館・実物大制御盤 浜岡原子力館・基礎部分の構造

 Eゾーン「安全性向上対策」では、原子力発電所の安全対策についての解説や、原子力発電所バーチャルインなどがある。

 Fゾーン「原子燃料サイクル」では、ウラン燃料のリサイクル、高レベル放射性廃棄物処分などについて紹介している。なお、浜岡原子力発電所では、4号機で2010年までにプルサーマルを実施する予定であったが、2024年8月現在、計画延期中で、この発電所でプルサーマルは行われていない。
浜岡原子力館・高レベル放射性廃棄物

 Gゾーン「プレイランド・ライブラリ」は、基本的には幼児の遊戯施設となっている。
 「ゆうゆうシアター」では、10:30、13:30、15:00の3回、オムニマックス上映が行われる。上映作品は原子力発電とは関係ない。7月にはプラネタリウム特別上映もあるとのことだが詳細不明。


 Dゾーン脇のエレベータを上ると、高さ62mの展望台となる。おそらく、セキュリティ上の都合だろう、国道から浜岡原子力館に至るまで、原子力発電所建屋を見ることができない。やっとここから見渡すことができるが、やはりセキュリティの問題で写真撮影は禁止されている。


 浜岡原子力館に至るまでに「新エネルギーホール」「郷土展示ホール」があり、知らないとそれが浜岡原子力館のように見えてしまう。
浜岡原子力館・新エネルギーホール 浜岡原子力館・郷土展示ホール

 「新エネルギーホール」は、その名のとおりの施設だが、2024年8月現在改修中である。屋外には火力発電所タービンや水力発電の水車と発電機、冷却水取入れ水路を掘るシールドマシンのカッターなどが展示されている。
浜岡原子力館・火力発電所タービン 浜岡原子力館・水力発電の水車と発電機

 「郷土展示ホール」では、近隣の御前崎市・牧之原市・菊川市・掛川市の歴史が紹介されている。

施 設 概 要

U R L https://www.chuden.co.jp/hamaoka-pr/
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住  所 静岡県御前崎市佐倉5561
電話番号 0537-85-2424
開館時間 9:00~17:00
閉 館 日 毎月第3月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
※8月は休館日なし
アクセス JR東海 東海道本線 菊川駅より 静鉄バス 菊川浜岡線浜岡営業所行「浜岡営業所」バス停下車 以下の御前崎市自主運行バスに乗り換え。
①御前崎市内線・御前崎海洋センター行
②相良浜岡線(共同運行)・相良本通行
 いずれのバスも「原子力発電所入口」下車徒歩約10分
駐 車 場 無料駐車場あり。
駐輪場は見当たらない。
二輪車は普通車スペースに駐車。
入 場 料 無料
割引情報 (無料)
備  考

2024/08/14 update